Ghostbusters/2016年/アメリカ/116分
監督 ポール・フェイグ
原作 アイバン・ライトマン、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス
脚本 ケイティ・ディボルド、ポール・フェイグ
撮影 ロバート・イェーマン
音楽 セオドア・シャピロ
出演 クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース、アンディ・ガルシア、チャールズ・ダンス、ニール・ケイシー、カラン・ソーニ
2D字幕版で鑑賞してまいりました。オリジナル版の『ゴーストバスターズ』が1984年公開。映画は大ヒット、一大ムーブメントを巻き起こしましたね。例のテーマ曲があちらこちらで鳴り響いていました。今を遡ること32年前、当時小学生だったぼくは、友人たちと連れ立って劇場に足を運び興奮しながら鑑賞したことをおぼろげながら記憶しております。さて、今回はその主役を男性から女性4人組に挿げ替えたリブート作品。日本での公開前から賛否両論、また、主演の一人であるレスリー・ジョーンズに対するTwitterでの誹謗中傷など話題に事欠かない今作でしたが、ぼくは大変に楽しみましたし、愛すべきオバケ映画ならぬオバカ映画として笑いの渦に包まれた興奮の中で一息に鑑賞し、非常に満足度の高い一本となりました。
まず何と言っても主演4人のコメディエンヌ達の掛け合い、これが最高でしたね。劇場にはちらほら外国人の方もいらっしゃたのですが、もうところどころで我慢しきれず大声で笑ってるんですよ。こちらは字幕の為、若干遅れてフフッとなるのですが次第に釣られて意味も分からず同じテンポで爆笑してしまうと言うホットな体験もありました。お気に入りのクリステン・ウィグが相変わらず妙味を出していて、ぼくはこの人の笑いの「間」が好きなんですよね。大きな動きで笑わせるんじゃなくて割にミニマムなアクションやジェスチャーと台詞回しで笑いを誘うところが好きなんです。今作でのマイ・フェィバリットは、「家賃21,000ドルです」「おい!」の場面ですね。間が良いです。英語だと何て言ってるか失念しましたが、字幕も相当キレがあって良い感じでしたね。
そして、今作で一躍注目株となったのはマッド・サイエンティストのホルツマンを演じたケイト・マッキノンではないでしょうか。本国ではコメディ番組『サタデーナイト・ライブ』で人気を博している話題のコメディエンヌと言うことですが、ゴーストバスターズの武器担当としておいしい場面を何度もかっさらっていました。パッと見はクールビューティーなのですがそのキレっぷりは相当なもの。緊迫した場面でいきなりポテトチップスを食べだして「ポテチの誘惑には勝てない」とか二丁拳銃をべろりと舐めてからのゴーストバスターズ無双ぶりなど最高でした。彼女の魅力なしにはこのリブート版『ゴーストバスターズ』は語れないでしょう。本人も水を得た魚のように嬉々として演じているようで、観ているこちらもハイになっていく感じです。
オバカ秘書を演じたクリス・ヘムズワースもハンサムフェィスとマッチョなボディを逆手にとって存分に笑わせてくれましたし、オリジナル版の俳優陣がカメオ出演していたりと見所は存分です。もちろん、最新のCG技術を使ったビジュアルも抜群で音響と共に迫力があり、できればIMAX3Dで鑑賞したかったところ。オリジナル版へのリスペクトを感じさせながらも、今現在だからこそ魅せるリブート版『ゴーストバスターズ』として充分な完成度を保っているのではないでしょうか。ちなみにエンドロールは最後まで席を立たない方が良いヤツですのでご留意を。一点だけ気になったのが、終盤ゴーストたちとの対決もクライマックス、最終的にどうしようもなくなったら、ヨシ!核兵器だ!と言うのがうーん、アメリカンだなあ…と複雑な思いが胸に去来しました。まあ、それはさておき割に頭をからっぽにして娯楽映画をエンジョイしたい!と言う方にはオススメの映画です。ぜひ劇場に足を運んでご覧頂きたいですね。久々にアンディ・ガルシアの御尊顔も拝めますよ。
ホルツマンは最高にクールです!今後のケイト・マッキノンに注目! |
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