2014年5月3日土曜日

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん


2014年/日本/97分
監督 高橋渉
脚本 中島かずき
原作 臼井儀人
音楽 荒川敏行、宮崎慎二
主題歌 きゃりーぱみゅぱみゅ
出演 矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、武井咲、コロッケ、遊佐浩二、大和田伸也

ちち!ゆれ!ちち!ゆれ!

不勉強ながら、劇場版「クレヨンしんちゃん」は初体験。その評判は予々耳にしており今作も大変に出来が良いと聞いて、期待値をあげて鑑賞してきました。

これが期待に違わず滅法面白かった。何より感心したのが練り上げられた脚本。プロットに厚みがあり、特段、これはアニメだから言ったような言い訳も破綻ももちろん無く、しっかりと終盤まで観客を引っ張っていってくれる。素晴らしい出来で、中島かずきの手腕は見事だと思います。
「クレしん」のお約束ギャグと仔細な呟きツッコミの系の笑いもふんだんに織り交ぜながら、親子愛、家族愛と言った普遍的なテーマを押さえて、終盤の展開はさすがのドライアイのぼくも落涙。

監督はこれが長編初と言うことですが、これも十二分に冴え渡っており、既存の作品へのオマージュも交えつつ、ぶっ飛んだ演出もあり、特に五木ひろしのこぶし攻撃にやられる様はドラッギーで最高でした。そして、夕日をバックにロボとーちゃんとしんのすけのショット。あの止め画一枚で何杯でもご飯が食べられます。

腕相撲のくだりは良かった。しんのすけの「どっちのとーちゃんも頑張れ!」そこへ、みさえの「あなた!」の叫び声。父親として、夫としての二つの役割を見事果たした、野原ひろしでした。
ラスト、性懲りも無く合体ごっこをしてはしゃぐ、ひろしとしんのすけを見つめてやれやれとみさえが呟く一言。これで全てが救われ、にんまり暖かな気持ちになりました。

オープニングテーマのきゃりーぱみゅぱみゅが唄う「キミに100パーセント」、好きなんですよね。