2016年6月24日金曜日

クリーピー 偽りの隣人


2016年/日本/130分
監督 黒沢清
原作 前川裕
脚本 黒沢清、池田千尋
撮影 芦澤明子
音楽 羽深由理
出演 西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、笹野高史

ぼくが黒沢清監督のフィルモグラフィの内、観たことあるのは『リアル~完全なる首長竜の日~』、そして、前田敦子主演の『Seventh Code』の2本だけです。いずれもそこそこ楽しんだのですが、それ以上に黒沢清と言う監督の作家性に触れた記憶が鮮明に残っています。もちろん、なんとなく感触を掴んだ程度のものではありますが。

さて、今作ですが実は鑑賞直後はうーんと頭を抱えてしまいまして。前半から中盤にかけてはその独特なカメラワーク、照明と緻密に計算された演出に「おお、すげえ…不穏だ」とワクワクとゾクゾクの寄せては返す波に揺られて前のめりにスクリーンに入り込んでいたのですが、後半からエンディングに向けてあまりの脚本の破綻ぶりに、また、過積載で捕まること間違いなしの満載の突っ込みどころに頭がくらくらしてしまいまして、かてて加えて何とも後味の悪い結末なだけに、エンドロールが流れ出した瞬間、席を立ってしまったほどでした。

そんな、いらいらともやもやを抱えたまま家路につき、ウィスキーを飲みながらこれはどう感想をしたためたものかと頭を悩ませていたところ、はたと「いやいや、これはスゴイ映画かもしれない」との思いにぶち当たったのですね。一応はミステリーっちゅうかサスペンスホラーみたいなくくりの映画なんですけれど、散りばめられた伏線は回収されないし、謎は謎のまま残ります。人物や人間関係の背景も深くは描かれません。エンディングも「は?」ってなります(ぼくの場合は)。しかし、黒沢清監督はそんなことを説明するつもりはないんだ、そもそも、ストーリーを語ることによって作品を成立させようとはしてないんだ、という所からこの映画は始まると思います。

タイトルの“クリーピー(creepy)”を辞書で引くと「(恐怖・嫌悪などで)ぞくぞくする、ぞっとする、身の毛がよだつ」などとあります。a creepy storyだと「気味の悪い話」ですね。その形容そのもの、形を持たないそのぞっとするさま、それ自体を映像として、映画としてものしようとしたのではないかと考えました。あるいは、ストーリーテラーとしてではなく映像作家としてより際立つ黒沢清監督の資質がいかんなく発揮されたマスターピースとも言えるのではないでしょうか。褒め過ぎかもしれませんし、一つだけはっきりお伝えしておきますが、商業映画として、あるいは娯楽映画として普通の人が普通に観れば酷評されてもやむを得ん仕上がりではあります。あくまで黒沢清監督作品と言う鍵括弧付きの素晴らしさですね。

あと、これはこの映画を観た誰しもが認めるところでしょうが香川照之の怪演が出色でしたね。ぶっちゃけこの不気味な隣人、西野を演じる香川照之ありきの映画であると言っても過言ではありません。主人公の元刑事で現在は大学で犯罪心理学の教鞭をとる高倉を演じる西島秀俊、ぼくは演技するこの俳優さんを今作で初めてまともに拝見したのですが、いささか棒っぽいですよね。その妻を演じる竹内結子も何やら仰々しい芝居でした。しかし、この演技のある種の不自然さも何となく作品が醸し出す不穏な空気とマッチしてそれはそれで良かったです。

ご想像通り、香川照之がサイコパス役なんですが、それはもとより西島秀俊も相当なサイコでしたよ。犯罪心理学者らしからぬ情緒不安定っぷりだし、連続殺人犯のスケールの大きさを例に、さすがアメリカですね!とか嬉々として教壇で語ってるし。竹内結子も「昨日のシチュー余っちゃったんで」とか言って変な透明のどでかいボウルになみなみとシチューをよそって持ってきたりとか。東出昌大が演じる野上刑事の距離の詰め方も怖いものがあります。とにかく出てくる登場人物が程度の差こそあれおしなべて変なんですよ。遠景のショットで背景にモブが映りこむシーンが多々あるんですけれど、それもものすごく不自然かつ変な感じで文字通り気味が悪い。この映画のもう一つの主人公である“家”。無機物であるそれらでさえ奇妙な感じがスクリーンから漂ってきて恐怖を覚えます。

第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕による原作小説の『クリーピー』、こちらもぜひ読んでみたいところです。映画とはストーリーも含めて違うテイストになっているようで、併せて楽しみたいですね。謎はきちんと解明されているのでしょうか。いずれにせよ、今作については賛否両論あるのは間違いないでしょうし、とは言え失敗作、駄作の烙印を押して済ませてしまうのはもったいなさすぎる。手放しで褒めて制作サイドをスポイルしてしまうのではないかとの懸念も覚えますが、黒沢清は一見さんお断りだよ!と突き放してしまうのもいかがなものかと思います。商業映画と作家性のライン際をひた走る黒沢清と言う稀有な映画監督の提示する今現在の邦画がそれこそ世界に通用せんとして放つオーラっちゅうかパワーみたいなものと、そのクオリティを感じるためにもぜひとも観ておいて損はない作品かと思います。

今作が映画出演2本目となる藤野涼子ちゃんの好演が光りました。堂々としたもんです。「あの人、お父さんじゃありません。皆さんおなじみの香川照之です」

2016年6月17日金曜日

デッドプール


Deadpool/2016年/アメリカ/108分
監督 ティム・ミラー
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
撮影 ケン・セング
音楽 トム・ホルケンボルフ
出演 ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクレイン、T・J・ミラー、ジーナ・カラーノ、ブリアナ・ヒルデブランド、ステファン・カビチッチ(コロッサス/声)

Twitterのタイムラインをはじめネット上での前評判も賑わしく、いざ公開となるとネタバレめいたものも散見されるようになったため、これはいかん!と早々に劇場に足を運んでIMAX字幕版で鑑賞し、今週のムービーウォッチメンで取り上げられると言うことで、さらに通常字幕版で2回目の鑑賞をしてまいりました。残念ながら都合のつく時間と場所で吹替え版の上映がなかったのでコチラはDVDの発売までお預けとなりますね。吹替え版の出来も上々のようで楽しみにしております。

今作、至極シンプルなストーリーながら時系列をシャッフルして構成されており、観客を飽きさせない作りになっていてまずそこに感心します。そして、低予算をものともせず自虐ネタで嘲笑い、なんと言っても第四の壁(あるシーンでは第十六の壁!)を悠々と超えて小ネタを散りばめしゃべくりまくる型破りなヒーロー、デッドプールの活躍ぶりをたっぷりと楽しみました。ライアン・レイノルズも苦労の末にようやく当たり役と巡り合えて良かったですね。近頃、マーベルやDCとヒーローものを観る機会が多かったのですが、やはり成熟期を迎えてどうしてもシリアスになりがち。そこへ来て、肩ひじ張らずにけらけらと笑いながら安心して観ていられるヒーローの登場はフレッシュでしたね。

1回目の鑑賞の折、劇場に何人かグループの外国の観客の方がいらっしゃいまして、恐らくは映画全般に限らずマーベルに造詣の深い感じだったのですね。それで、やっぱりデッドプールのしゃべくりやら登場する小道具的な小ネタにどっかんどっかんリアクションして爆笑しているわけです。それで、ぼくも良く意味が分からないけれどつられてちょっと遅れたタイミングで爆笑すると言うホットな体験がありまして。あー英語がもっと理解できたらなあ、と思う瞬間でした。ぼくは、デッドプールがコロッサスをボコろうとして逆に手足がバッキバッキに折れちゃうシーンが大爆笑だったのですが、あそこの「Oh...Canada!」(字幕では「カナダかよ!」)ってネタが笑ったけれど意味が分からなかったのですよ。それで、早速ネットで調べてみたら「あーそういうことか」ってなって、Yahoo!知恵袋さまさまでした。

そんな風にして、2回目の鑑賞はあらかじめ1回目で理解できなかったネタや気づけなかったネタなどを予習して臨んだので、また違った意味で面白く鑑賞することができました。これは1回目から分かりましたけれど、リーアム・ニーソン『96時間』ネタは鉄板ですね。この作品以外でもちょいちょいいじられていると思うのですけれど、映画人のリーアム・ニーソン愛を彷彿とさせます。次回作とかカメオで出てくれないかな。そう、今回のヒットでどうやら次回作の制作も決まったようです。今作はいわゆるデッド・プール誕生編と言うことで、108分の尺ながらそこに時間を割くシークエンスが割に長く、また低予算の為、映像的に粗が目立つ部分も確かにあったのですが、次作ではその辺りはクリアするでしょうから、さらに突き抜けたデッドプールを観せてくれるものと思います。

音楽も良かったですね。ぼくは鑑賞後ずっと通勤の時間にDMXの「X Gon' Give It toYa」を聴いています。なんかこう、テンションが上がってきますよね。Wham!の「Careless Whisper」の使い所も最高です。ぼくは音楽には疎いのですが、そっち方面のネタも散りばめられているようですね。でも、音楽に限らず、いろいろな元ネタが理解できなくても十分に楽しめますし、レイティングがR15+とは言え、そこまでどぎついグロ描写もないような気がします。エロネタも大人として充分にニンマリできる範囲なので、たまにはリラックスしてヒーローもの(もちろん、デッドプール曰くラブストーリーとしても)を楽しみたい方は、ぜひアツいうちに劇場でご覧いただくことをオススメします!

エックスゴンギビトゥヤ!ヒゴンギビトゥヤ!このシーン、テンション上がった後の大爆笑があります。

2016年6月9日木曜日

ヒメアノ~ル


2016年/日本/99分
監督 吉田恵輔
原作 古谷実
脚本 吉田恵輔
撮影 志田貴之
音楽 野村卓史
出演 森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、駒木根隆介、山田真歩、大竹まこと

事前に各方面から主演の森田剛の演技が凄いとの評判を耳目にしており、また原作の古谷実のファンでもあり、漫画版『ヒメアノ~ル』は折に触れ幾度か読み返している大好きな作品と言うことで、公開間もなく劇場に足を運びました。そこで、今週のムービーウォッチメンで取り上げられることになり、こちらに感想をしたためている次第でございます。

なるほど、評判通り森田剛の演技は凄まじいものがありました。直近に観た『ディストラクション・ベイビーズ』(ぼくの感想はコチラ)で柳楽優弥が演じた泰良とはまた違ったベクトルの暴力性を、圧倒的な絶望すら感じさせる負の演技でスクリーンに表出させます。壮絶ないじめを受けた末、その相手を殺害することによって得た、まさに今作のポスターに書かれたキャッチコピー「めんどくさいから殺していい?」の言葉通りの倫理観でもって次々と自分の前に立ち塞がる障害物を排除していく。いわばモンスターとも言える殺人鬼を、ステレオタイプに描かれがちなサイコパスやシリアルキラー像とは異なるアプローチで演じています。

また、この森田剛の演技をより際立たせるのが脇を固める濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美の明暗を行ったり来たりする芝居。映画の途中、「え?ここで!?」と言う絶妙なタイミングで『ヒメアノ~ル』のタイトルが出てくるんですが、お話しはざっくり言ってコメディタッチなほのぼの恋愛パートと、森田剛が本領を発揮するシリアス殺人パートを行き来しつつ後半からエンディングに向かって「ど」が付くほどのシリアスな展開に収束していくんですね。それで、濱田岳と佐津川愛美のご都合主義的お付き合いのいちゃいちゃやムロツヨシ演じる安藤さんの原作通りにぶっとんだこじらせっぷりやらの陽の部分が照らす影として徐々に闇に巻き込まれていく三人の演技が非常に効果的で、より今作で語られる普通の中の異常っちゅうか普遍的な闇みたいな、それって全部地続きなんだよねと言う恐怖を感じることができる仕掛けになっていると思います。

もちろん原作と異なる部分、設定はありますが99分と言う頃合いの尺の中で、そのクオリティを損ねることなく、普遍性を持たせたテーマで収めきった監督の吉田恵輔の手腕は見事だと思いますし、脚本も手がけられているようでそこも含めて大変に完成度が高い作品だと思います。ぼくはこの監督の『ばしゃ馬さんとビッグマウス』が大の苦手で、当時ムービーウォッチメンに投稿したメールでも酷評した覚えがあるのですが、この時に感じた吉田恵輔監督の演出における生理的嫌悪感みたいなものが今作ではすごく刺さったと言うかマッチしていたようで、割にぼやかさずにズバッと描き切る底意地の悪さがうまくハマりました。なので、もちろん鑑賞していて居心地の悪さ満載なんですけれど、中途半端な感じにはならず、しっかりと嫌な気分にさせてくれます。

ラストのエピソード、これも原作とは全く違った解釈の中で描かれるのですが、森田剛が放つたった1行の台詞で衝撃が体を走り、思いもよらず号泣すると言うシロモノ。もちろん、そこに救いも希望もないのですが、なんとも切ない感情が心をよぎります。せ、切ない…。吉田恵輔監督の意地悪さと優しさが共存して発揮される瞬間ですね。かように鑑賞中、様々なエモーションを引き出してくれる今作ですがそれもこれも全て地続き、「普通さ」と言うのはこんなにも危ういものなんだよ、と改めて示唆してくれる傑作でございました。

これまた、『ズートピア』みたいな感じで人にお勧めするのは憚られますが、森田剛の演技を含め今の邦画が為し得るものづくりのひとつの到達点みたいなものをしっかりとその目で捉えていただく為にもぜひ観て頂きたい作品ではあります。レイティングがR15+なだけあってそれなりのシーンは多々ございますので、くれぐれもそこはご留意ください。あ、『アイアムアヒーロー』に続き藤原カクセイさんの仕事も拝見できますよ!

佐津川愛美ちゃん、古谷実的ヒロイン像をしっかりと可愛く演じています(R15+ならではのシーンもあり)。

2016年6月3日金曜日

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ


Captain America Civil War/2016年/アメリカ/148分
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
撮影 トレント・オパロック
音楽 ヘンリー・ジャックマン
出演 クリス・エバンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、トム・ホランド、ウィリアム・ハート、マーティン・フリーマン、マリサ・トメイ

「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」の新作か!これは観ておかなくては、と公開間もなく勇んで劇場に足を運んだのですが、映画自体は楽しめたものの、よくよく考えたらこれ「キャプテン・アメリカ」の三作目なんですよね。なんとなく「アベンジャーズ」の最新作のつもりで観に行ってしまったので、「キャプテン・アメリカ」シリーズを観たことがないぼくにとっては、今一つお話が良く分からん!と言う結果になってしまいました。そこで、今週のムービーウォッチメンで取り上げられると言うこともあり、Amazonビデオで『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の過去2作を鑑賞の上、改めて劇場で2度目の鑑賞と相成りました。

結果的には、初見の時には得られなかった「お、それな」感をよりたくさん感じることができ、物語を深く楽しむことができて予習の甲斐があったというものでした。だいたい、冒頭から登場するバッキー(ウィンター・ソルジャー)すら「え、だれお前?」と言う体たらくでしたしね。とは言え、『アントマン』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』など直近のマーベル作品は結構な割合で観ているため、1回目の鑑賞も「お、それな」感は多少なりともあったのですけれど。つまりですね、今作については予習は必須!と言うことだと思います。映画それ自体の持つパワーでいきなりこれから観始めても人によっては充分にエンジョイできる作品ではありましょうが、やはり予備知識を入れておいた方が更に楽しめることは間違いないでしょう。

お話は、直近に鑑賞した『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』ぼくの感想はコチラ)と通じるところがあって、巨悪に立ち向かう正義の戦いのさなか、人がめっちゃ死んでんねんで!と言う。やはり昨今のヒーローものはそこは避けて通れないテーマになっていますね。何が正義で、何が悪なのか。正義を為すとは、みたいな感じですかね。今作も終わってみればすごくパーソナルな復讐譚であり、世界の秩序を保つことの困難さ、強大な力をもった者の身の置き所の難しさなどが描かれています。

今作のいわゆる“サビ”の部分は、空港でのキャプテン・アメリカとアイアンマンを筆頭としたアベンジャーズのまさに“シビル・ウォー”の部分だと思いますが、ユーモアがここにギュッと凝縮されていて観ていて楽しいんですよね。ここでは書きませんが某ヒーローの「大ネタ」も仕込まれていて、館内も笑いに包まれていました。それで、巧いと思ったのがここに至るまでのAメロ、Bメロのパートなんです。シリアス→ほんのちょこっとユーモア→サビでどかーん!みたいな、それでまた締めに向かってぐぐっとシリアス、そしてオチで魅せる、と構成が非常に良くできていて、これは脚本の素晴らしさでしょう。

もう一つ、監督であるアンソニーとジョーのルッソ兄弟、アクションの撮り方が見事です。アクションのアイデアからカット割り、カメラワークと巧みでテンポも良い。これぞ、アクション映画って感じでスカッと感がありますね。お話が分からなくてもある程度面白いと感じるならばまさにこのアクションシーンの数々がその最たる所以だと思います。ぼくは、キャプテン・アメリカ、ブラック・パンサー、ウィンター・ソルジャーの三つ巴の追走劇が緊張感と迫力があり好きでしたね。もちろん、空港でのアベンジャーズ、ヒーローそれぞれの特色を活かした闘争シークエンスは言うまでもないですが。

次は、新星トム・ホランドくんがタイトル・ロールを演じる『スパイダーマン:ホームカミング』ですかね。なかなかにカワイイ俳優さんでまた違ったスパイダーマン像をスクリーンで披露してくれるであろうと楽しみにしております。今作でもちょこっと登場しますが、マリサ・トメイ(プライベートでは、ロバート・ダウニー・Jrの元カノ)のメイおばさんが今までにない美熟女ぶりを醸し出しておりこちらも期待できるところです。

衝撃の“新”メイおばさん。えろいです。