Deadpool/2016年/アメリカ/108分
監督 ティム・ミラー
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
撮影 ケン・セング
音楽 トム・ホルケンボルフ
出演 ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクレイン、T・J・ミラー、ジーナ・カラーノ、ブリアナ・ヒルデブランド、ステファン・カビチッチ(コロッサス/声)
Twitterのタイムラインをはじめネット上での前評判も賑わしく、いざ公開となるとネタバレめいたものも散見されるようになったため、これはいかん!と早々に劇場に足を運んでIMAX字幕版で鑑賞し、今週のムービーウォッチメンで取り上げられると言うことで、さらに通常字幕版で2回目の鑑賞をしてまいりました。残念ながら都合のつく時間と場所で吹替え版の上映がなかったのでコチラはDVDの発売までお預けとなりますね。吹替え版の出来も上々のようで楽しみにしております。
今作、至極シンプルなストーリーながら時系列をシャッフルして構成されており、観客を飽きさせない作りになっていてまずそこに感心します。そして、低予算をものともせず自虐ネタで嘲笑い、なんと言っても第四の壁(あるシーンでは第十六の壁!)を悠々と超えて小ネタを散りばめしゃべくりまくる型破りなヒーロー、デッドプールの活躍ぶりをたっぷりと楽しみました。ライアン・レイノルズも苦労の末にようやく当たり役と巡り合えて良かったですね。近頃、マーベルやDCとヒーローものを観る機会が多かったのですが、やはり成熟期を迎えてどうしてもシリアスになりがち。そこへ来て、肩ひじ張らずにけらけらと笑いながら安心して観ていられるヒーローの登場はフレッシュでしたね。
1回目の鑑賞の折、劇場に何人かグループの外国の観客の方がいらっしゃいまして、恐らくは映画全般に限らずマーベルに造詣の深い感じだったのですね。それで、やっぱりデッドプールのしゃべくりやら登場する小道具的な小ネタにどっかんどっかんリアクションして爆笑しているわけです。それで、ぼくも良く意味が分からないけれどつられてちょっと遅れたタイミングで爆笑すると言うホットな体験がありまして。あー英語がもっと理解できたらなあ、と思う瞬間でした。ぼくは、デッドプールがコロッサスをボコろうとして逆に手足がバッキバッキに折れちゃうシーンが大爆笑だったのですが、あそこの「Oh...Canada!」(字幕では「カナダかよ!」)ってネタが笑ったけれど意味が分からなかったのですよ。それで、早速ネットで調べてみたら「あーそういうことか」ってなって、Yahoo!知恵袋さまさまでした。
そんな風にして、2回目の鑑賞はあらかじめ1回目で理解できなかったネタや気づけなかったネタなどを予習して臨んだので、また違った意味で面白く鑑賞することができました。これは1回目から分かりましたけれど、リーアム・ニーソン『96時間』ネタは鉄板ですね。この作品以外でもちょいちょいいじられていると思うのですけれど、映画人のリーアム・ニーソン愛を彷彿とさせます。次回作とかカメオで出てくれないかな。そう、今回のヒットでどうやら次回作の制作も決まったようです。今作はいわゆるデッド・プール誕生編と言うことで、108分の尺ながらそこに時間を割くシークエンスが割に長く、また低予算の為、映像的に粗が目立つ部分も確かにあったのですが、次作ではその辺りはクリアするでしょうから、さらに突き抜けたデッドプールを観せてくれるものと思います。
音楽も良かったですね。ぼくは鑑賞後ずっと通勤の時間にDMXの「X Gon' Give It toYa」を聴いています。なんかこう、テンションが上がってきますよね。Wham!の「Careless Whisper」の使い所も最高です。ぼくは音楽には疎いのですが、そっち方面のネタも散りばめられているようですね。でも、音楽に限らず、いろいろな元ネタが理解できなくても十分に楽しめますし、レイティングがR15+とは言え、そこまでどぎついグロ描写もないような気がします。エロネタも大人として充分にニンマリできる範囲なので、たまにはリラックスしてヒーローもの(もちろん、デッドプール曰くラブストーリーとしても)を楽しみたい方は、ぜひアツいうちに劇場でご覧いただくことをオススメします!
エックスゴンギビトゥヤ!ヒゴンギビトゥヤ!このシーン、テンション上がった後の大爆笑があります。 |
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