2014年1月19日日曜日

くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密


Cloudy with a Chance of Meatballs 2/2013年/アメリカ/95分
監督 コディ・キャメロン、クリス・パーン
脚本 エリカ・リピノヤ、ジョン・フランシス・デイリー、ジョナサン・ゴールドスタイン
音楽 マーク・マザースボウ
出演 ビル・ヘイダー、アンナ・ファリス、ジェームズ・カーン


前作は公開当時全くスルーしていたので、DVDで予習してからの今作の鑑賞でした。
とりあえず、前作を鑑賞し終えた時からうずうずしていたのですが、鑑賞後おもむろにマクドナルドに入りダブルチーズバーガーを食べました
1作目、2作目を通じて様々なフードメニューが登場するわけですが、やはりチーズバーガーがどうしても食べたくなりましたね。
食べ物や食事のシーンが出てくる映画は大好きですし、映画を観てそれにちなんだものを食べる、と言う行為も好きです。
とにもかくにも食欲は満たされました。

前作はわりに牧歌的な結末に落ち着いたのと比較して、悪役がはっきりとした目的と意思を持ってコトを為し、最終的にはチーズバーガーに捕食されてしまうというオチなだけあってちょっとグロテスクな印象を受けました。
フード・アニマルをプロッセサーに投入してフード・バーにしてしまうだなんて…。なんだか、人肉饅頭やスィーニー・トッドを思い起こしますね。
食べ物を擬人化するというアイデアはある意味では非常に危なっかしい設定です。しかし、そこは徹底的にフード・アニマルを「善きもの」として描き、愛らしいキャラクター付けや、それこそアニメーションならではの味付けでうまくかわしていたのかな。だからこそ、チェスターVの極悪非道振りと悲惨な最期を対比的に描いてバランスをとったのかもしれませんね。

フリントのお父さんとイワシを釣るピクルス一家の情景はほろりとさせるものがありました。そして、最後には我が愛する息子と念願の…。親子として一作目からお互い成長した二人を眺めることができたのは収穫。

でも、フード・アニマルと共存ってどうなのかなあ。フード・アニマルたちもモノを食べるわけだし、なんか倫理的な問題で頭がくらくらしそうです。ぼくたちの住む世界でも「踊り食い」ってのがあったりしてなかなか考え出すと頭が痛いですが、食卓に並ぶ食べ物には申し訳ないけれど、おとなしくじっとしていて欲しいものです。

1作目はなかなかマッドな映画だなあ、光るグミとか出てきて、ちょっとしたドラッグムービーみたいだな、市長もただの食いしん坊で何がしたかったのかわからんし、とけっこうそのカオスぶりが大変に面白かったのですが、今作に関しては、ちょっと、どーん!っていうインパクトに欠けた感はあります。勧善懲悪ものになりすぎちゃったというか、普通の映画になっちゃってましたね。
あと、これはぼくの好みですがサム・スパークスにぜんぜんきゅんきゅんこないのでそこらへんの楽しみがなかった(今回、特に見どころが無いような)のも残念。