2016年6月3日金曜日

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ


Captain America Civil War/2016年/アメリカ/148分
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
撮影 トレント・オパロック
音楽 ヘンリー・ジャックマン
出演 クリス・エバンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、トム・ホランド、ウィリアム・ハート、マーティン・フリーマン、マリサ・トメイ

「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」の新作か!これは観ておかなくては、と公開間もなく勇んで劇場に足を運んだのですが、映画自体は楽しめたものの、よくよく考えたらこれ「キャプテン・アメリカ」の三作目なんですよね。なんとなく「アベンジャーズ」の最新作のつもりで観に行ってしまったので、「キャプテン・アメリカ」シリーズを観たことがないぼくにとっては、今一つお話が良く分からん!と言う結果になってしまいました。そこで、今週のムービーウォッチメンで取り上げられると言うこともあり、Amazonビデオで『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の過去2作を鑑賞の上、改めて劇場で2度目の鑑賞と相成りました。

結果的には、初見の時には得られなかった「お、それな」感をよりたくさん感じることができ、物語を深く楽しむことができて予習の甲斐があったというものでした。だいたい、冒頭から登場するバッキー(ウィンター・ソルジャー)すら「え、だれお前?」と言う体たらくでしたしね。とは言え、『アントマン』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』など直近のマーベル作品は結構な割合で観ているため、1回目の鑑賞も「お、それな」感は多少なりともあったのですけれど。つまりですね、今作については予習は必須!と言うことだと思います。映画それ自体の持つパワーでいきなりこれから観始めても人によっては充分にエンジョイできる作品ではありましょうが、やはり予備知識を入れておいた方が更に楽しめることは間違いないでしょう。

お話は、直近に鑑賞した『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』ぼくの感想はコチラ)と通じるところがあって、巨悪に立ち向かう正義の戦いのさなか、人がめっちゃ死んでんねんで!と言う。やはり昨今のヒーローものはそこは避けて通れないテーマになっていますね。何が正義で、何が悪なのか。正義を為すとは、みたいな感じですかね。今作も終わってみればすごくパーソナルな復讐譚であり、世界の秩序を保つことの困難さ、強大な力をもった者の身の置き所の難しさなどが描かれています。

今作のいわゆる“サビ”の部分は、空港でのキャプテン・アメリカとアイアンマンを筆頭としたアベンジャーズのまさに“シビル・ウォー”の部分だと思いますが、ユーモアがここにギュッと凝縮されていて観ていて楽しいんですよね。ここでは書きませんが某ヒーローの「大ネタ」も仕込まれていて、館内も笑いに包まれていました。それで、巧いと思ったのがここに至るまでのAメロ、Bメロのパートなんです。シリアス→ほんのちょこっとユーモア→サビでどかーん!みたいな、それでまた締めに向かってぐぐっとシリアス、そしてオチで魅せる、と構成が非常に良くできていて、これは脚本の素晴らしさでしょう。

もう一つ、監督であるアンソニーとジョーのルッソ兄弟、アクションの撮り方が見事です。アクションのアイデアからカット割り、カメラワークと巧みでテンポも良い。これぞ、アクション映画って感じでスカッと感がありますね。お話が分からなくてもある程度面白いと感じるならばまさにこのアクションシーンの数々がその最たる所以だと思います。ぼくは、キャプテン・アメリカ、ブラック・パンサー、ウィンター・ソルジャーの三つ巴の追走劇が緊張感と迫力があり好きでしたね。もちろん、空港でのアベンジャーズ、ヒーローそれぞれの特色を活かした闘争シークエンスは言うまでもないですが。

次は、新星トム・ホランドくんがタイトル・ロールを演じる『スパイダーマン:ホームカミング』ですかね。なかなかにカワイイ俳優さんでまた違ったスパイダーマン像をスクリーンで披露してくれるであろうと楽しみにしております。今作でもちょこっと登場しますが、マリサ・トメイ(プライベートでは、ロバート・ダウニー・Jrの元カノ)のメイおばさんが今までにない美熟女ぶりを醸し出しておりこちらも期待できるところです。

衝撃の“新”メイおばさん。えろいです。

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