2015年12月11日金曜日

007 スペクター


Spectre/2015年/アメリカ/148分
監督 サム・メンデス
脚本 ジョン・ローガン、ニール・バービス、ロバート・ウェイド、ジェズ・バターワース
撮影 ホイテ・バン・ホイテマ
音楽 トーマス・ニューマン
主題歌 サム・スミス
出演 ダニエル・クレイグ、クリストフ・ワルツ、レア・セドゥー、レイフ・ファインズ、モニカ・ベルッチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、デビッド・バウティスタ、アンドリュー・スコット

前作『007スカイフォール』から3年ぶり、ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドの4作目とあって期待を胸に秘め、IMAXにエグゼクティブシートを陣取って万全の態勢で臨みましたが、これ、普通のシートだったらお尻が二つに割れてますよ。いやあ、長かったです。

148分の長尺、覚悟はしていました。上映時間に比してその長さを感じさせない作品もありますが、今作に至ってはしっかりと長い!と感じ入りました。どこを端折れと言われると返答に窮するのですが、冒頭のメキシコのシークエンスこそさすがのスケール感を思わせるものの、後半に進むにつれ尻すぼみになっていき、せっかくのクリストフ・ワルツも大物感たっぷりの登場から、何だかこじんまりした敵役に成り下がり、何とも冗長な仕上がりになってしまいました。

素晴らしい出来だった前作のタイトル・シークエンス(主題歌はアデル/『スカイフォール』)、今回も前もってラジオから流れるサム・スミスの唄う主題歌『ライティング・オン・ザ・ウォール』を幾度か耳にしており、楽しみにしていたのですが…燃え盛る炎に包まれる裸身のダニエル・クレイグがスクリーン越しにこちらを熱く見つめる視線と目が合った時点で既にくふっと笑ってしまい、タコの足がうねうねと絡みつくに至ってはお腹を抱えてしまいました。サム・スミスがねっとりと情熱的に歌い上げる相乗効果で笑いを噛み殺すのに一苦労しましたよ。

ただ、全体的な感想で言えば007らしくて面白かったし、クレイグ=ボンドは老けはしたものの相変わらず格好良いしと言うことでエンジョイはしました。ボンドガールのレア・セドゥーはあんまりパッとしなかったですね。彼女が大変に魅力的な映画は他にもありますし、ゴージャス感が無かったのかな。そういう意味ではもう一人のボンドガール、モニカ・ベルッチがもうちっと若ければ…。

あと、見所はやっぱりトム・フォードのスーツとベン・ウィショー演じるQとボンドの掛け合いですかね。Qは今回、出番多いです。存分にお楽しみいただけるものと思います。ぼくとしては贔屓のクリストフ・ワルツに大変期待していたので、ああ、サム・メンデスわかってないなあクリストフのこと、と残念無念な印象を拭えません。

かわゆす。
ダニエル・クレイグ=ジェームス・ボンドのシリーズはこれで4作全て目を通したことになります。いつも観終わるに度に髪を短く切って体を鍛え、細身に仕立てたスーツを着よう!と決心するのですが、今のところ髪を短く切っただけです。

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