2014年6月13日金曜日

X-MEN:フューチャー&パスト


X-Men: Days of Future Past/2014年/アメリカ/132分
監督 ブライアン・シンガー
脚本 サイモン・キンバーグ
撮影 ニュートン・トーマス・サイジェル
音楽 ジョン・オットマン
出演 ヒュー・ジャックマン、ジェームス・マカボイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリー、ニコラス・ホルト、アンナ・パキン、エレン・ペイジ、イアン・マッケラン、パトリッック・スチュアート

このシリーズは、今作と同じくブライアン・シンガーが監督した1作目の「X-MEN」を当時DVDで鑑賞した記憶がおぼろげに…といった程度で、果たして楽しめるのかな、とスクリーンに対峙したのですが、これがななかなかどうして長尺の132分を前のめり気味に味わい、分からないなりにある種の満足感を覚えました。

これには、ストーリー云々とは完全に逸脱した極私的な要素がありまして、まずはヒュー・ジャックマンの眉間のしわですよね。ぼくは眉間のしわには一家言ありまして、分けても彼のしわの寄り具合と深さ、そして、いついかなる時もと言う塩梅には、これはやはりたまらないものがあります。
そして、どうやらお約束っぽいのですが、がっつりとワンショットで捉えたバックヌード。ヒュー・ジャックマンの尻、サービスショットの域を超えてアートです。

かてて加えて、若き日のマグニートーを演じる、ご贔屓のマイケル・ファスベンダー。「シェイム」以降、どんな役を演じても「あ、この人性欲強いんだろうな」と想像してしまい、あの渋面の面構が最早、ぼくの中で「顔面性器」と渾名されるほどになっていると言う…。しかも、あのださい(失礼)ヘルメットを被っても、なんかそれはそれで素敵!と感じさせてしまうチャームは凄まじいものがあります(※個人の感想であり、効果効能を謳うものではありません)。

今回、鑑賞後にいろいろと調べるうちに知ったのですが、なるほど「漢(オトコ)の魅力」を描き出す巧みさは秀逸ですね。堪能しました。

どうしても、シリーズ全体、あるいはせめて前作だけでも観ておいたほうが楽しめた作品であると言う印象は持ちました。ああ、知っている人ならより面白いんだろうなあと言う「にんまり」シーンや「ほうほう」とうなずくシークエンスが多々あったような気がしますし、そういう意味では味わい尽くせなかった感がありますが、それでも、クイックシルバーの「Time in a bottle」をBGMに立ち回るシーンや、今となっては贅沢なハル・ベリーの使い方(それも白目)、それほとんど裸だよね、と言うジェニファー・ローレンスの熱演もあって色々と魅せる仕掛けが盛り込まれていてX-MENバージンのぼくでも十二分に娯楽できる作品に仕上がっていたと思います。

オープニングが「ファイト・クラブ」を想起させてかっこよかったですね。

でも、ヘルメットをかぶったり、へんてこりんな髪形にしたり、マントを着たりしても、やってるあちらも大真面目、観てるこちらも(若干吹き出しそうな時もありますが)カッコイイ!と思っちゃうあたりがなんだかすごいなあ、と思ったのでした。

たまに、朝起きると寝癖でウルヴァリンのような髪形になっていること、ありますよね。