2015年1月9日金曜日

2014年劇場公開映画鑑賞備忘録(ランキング順)とカエルデミー賞の発表



2011年から2013年にかけてmixi日記上で行っておりました劇場公開映画鑑賞備忘録(2013年はランキング順)とカエルデミー賞の発表は、今回よりこの場で公開します。
2014年に劇場公開された新作映画の鑑賞本数は86本。一昨年より20本ほど多めの数字となりました。ムービーウォッチメンで取り上げられた作品は(DVDで後追い鑑賞したものも含むと)全て鑑賞したことになります。完走おめでとう!

まずは、鑑賞作品をランキング順に発表。
栄えある第1位、マイベストワンはコチラの作品でございます!

『オンリー・ゴッド』


Only God Forgives/2013年/デンマーク・フランス/90分/ニコラス・ウィンディング・レフン

この選出は自分でもいささかびっくりしました。頭の隅には常にほわほわと漂っていたものの、鑑賞したのは2月。その後、あまたのベストが浮かんでは消え、消えては浮かび。そして、いざランキングを付けるにあたってこの作品の置き所をどうしたものかと逡巡しており、ふと第1位に据えてみたところ、あら不思議。これしかないだろ!と言う具合になりました。
理由は自分でも良く分かりません。好きです、レフン!好きです、ゴズリング!
うまく言語化できないけれども、好きで好きでしょうがない。そんな作品をベストワンに選ぶのも一興ではないでしょうか。チャン警部にカラオケ唄って欲しいです。もちろん、このコンビの前作『ドライブ』も人生マイベスト級に愛している作品なので、ぜひまたタッグを組んであの世界に連れていってもらいたい。

では2位以降を順に並べていきます。

2位 新しき世界
3位 紙の月
4位 ウルフ・オブ・ウォールストリート
5位 アデル、ブルーは熱い色
6位 6才のボクが、大人になるまで。
7位 そこのみにて光輝く
8位 イコライザー
9位 WOOD JOB!~神去なあなあ日常~
10位 私の男
11位 her/世界でひとつの彼女
12位 ダラス・バイヤーズクラブ
13位 アクト・オブ・キリング
14位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
15位 イントゥ・ザ・ストーム
16位 LEGO®ムービー
17位 ビフォア・ミッドナイト
18位 ゴーン・ガール
19位 インターステラー
20位 ドラッグ・ウォー 毒戦
21位 アメリカン・ハッスル
22位 MUD マッド
23位 オール・ユー・ニード・イズ・キル
24位 クレヨンしんちゃん ガチンコ!ロボとーちゃん
25位 とらわれて夏
26位 ネブラスカ ふたりの心をつなぐ旅
27位 リベンジ・マッチ
28位 ローン・サバイバー
29位 ロボコップ
30位 グレート・ビューティー/追憶のローマ
31位 ブルージャスミン
32位 マレフィセント
33位 ペコロスの母に会いに行く
34位 チョコレートドーナツ
35位 ホドロフスキーのDUNE
36位 LIFE!
37位 インサイド・ルーウィン・デイヴィス
38位 猿の惑星:新世紀
39位 フランシス・ハ
40位 ある過去の行方
41位 麦子さんと
42位 GODZILA ゴジラ
43位 それでも夜は明ける
44位 X-MEN:フューチャー&パスト
45位 レッド・ファミリー
46位 トム・アット・ザ・ファーム
47位 SeventhCode
48位 ある精肉店のはなし
49位 フルートベール駅で
50位 ザ・レイド GOKUDO
51位 大脱出
52位 TOKYO TRIBE
53位 プリズナーズ
54位 ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
55位 小さいおうち
56位 メイジーの瞳
57位 サボタージュ
58位 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
59位 プロミスト・ランド
60位 トランスフォーマー/ロストエイジ
61位 喰女 -クイメ-
62位 鑑定士と顔のない依頼人
63位 野のなななのか
64位 ぼくがジョンと呼ばれるまで
65位 17歳
66位 ミリオンダラー・アーム
67位 舞妓はレディ
68位 アナと雪の女王
69位 嗤う分身
70位 西遊記 ~はじまりのはじまり~
71位 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密
72位 フライト・ゲーム
73位 思い出のマーニー
74位 ぼくを探しに
75位 オールド・ボーイ
76位 白ゆき姫殺人事件
77位 エージェント:ライアン
78位 アメイジング・スパーダーマン2
79位 グランド・ブダペスト・ホテル 
80位 青天の霹靂
81位 渇き。
82位 ホビット 決戦のゆくえ
83位 キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
84位 STAND BY ME ドラえもん
85位 サンブンノイチ

そして、ごめんなさい。第86位、ワーストワンはコチラの作品です。

『わたしのハワイの歩き方』


2014年/日本/119分/前田弘二

結構な感じで苦痛を覚えました。鑑賞中、ストレスにより思わず煙草に火を付けそうになった一作でございます。しかし、好みは人それぞれ。逆にご興味を抱かれたならぜひDVDでご鑑賞を!

続きまして、カエルデミー賞の発表。

☆カエルデミー作品賞
『紙の月』


2014年/日本/126分/吉田大八

ランキングでは2位に選出。ぼくにとって大変に愛すべき思い入れのある作品になりました。その熱い思いを当ブログにも記しておりますのでご一読ください。
後に原作小説を読み、原田知世主演のドラマ版もDVDで鑑賞したっぷりとその世界を味わい尽くしました。吉田大八監督の手腕と、主演の宮沢りえの姿形により濃淡のある美の集合を魅せつけられた一作です。素晴らしい。

☆カエルデミー主演男優賞
マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』 『MUD』 『インターステラー』

本家アカデミー賞も受賞しましたし、この人の当たり年でしたね。独特な台詞回しが気持ち良い。役作りのために、痩せすぎちゃって健康を害したとの話も聞きましたが、最近は元気になったようで何よりです。あと、忘れられないのが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でのベルフォートの上司役ですね。ランチシーンは映画史に残る名場面です。ンンン、ンンン、ンンン~ン~ン~ンンンンン。



☆カエルデミー主演女優賞
宮沢りえ 『紙の月』

「ぶっとびー!」ですね。ぼくの世代にとっては長いお付き合いです。『サンタフェ』からはや幾年。こんなにも美しさのバリエーションを表現できる彼女をスクリーンで観ることができる日が来るとは、誠に感慨深い思いです。天才的な演技でした。 



☆カエルデミー助演男優賞
ファン・ジョンミン 『新しき世界』

チョン・チョン萌です。主演のイ・ジョンジェ演じるイ・ジャンソンとのコンビは最高でした。とにかくチャーミングで尚且つこの上なく侠気溢れる、まさに兄貴!映画全体をかっさらうほどの助演っぷり、滾りました。



☆カエルデミー助演女優賞
二階堂ふみ 『私の男』

これは主演なんでしょうけれど、あっちで選べなかったので助演にしました。すみません。
この役、今現在の彼女でなくては為し得なかったと思われるくらいにガチっとはまっていました。主演の浅野忠信やベテラン藤達也を向こうに文字通り体当たりなのですが、成長してゆく花の秘めた美しさを説得力のある演技で演じ切っており、こちらも美しさの濃淡と言う意味では主演女優賞に選んだ宮沢りえと同種のものを感じました。


☆カエルデミー監督賞
リチャード・リンクレイター 『ビフォア・ミッドナイト』 『6才のボクが、大人になるまで』

2014年に公開されたこの2作品、驚くべきはその製作手法ですよね。根気強さとエネルギーはもちろん、お金も大変にかかります。特に『6才のボクが、大人になるまで』はその公開まで12年間以上ぜんぜん回収できないわけですからね。彼の才能とそれを下支えするキャスト・スタッフにも頭が下がります。映画の素晴らしさを改めて教えてくれたリンクレイター監督に感謝です。

こうして、カエルデミー賞を発表して、再びランキングを眺めてみると「ああ、あれも選びたい、これも選びたい」「この作品の順位はやっぱりもうちょっと上か」などと頭に浮かんでは消えたりするのですが、ひとまずはこれで。
2014年もたくさんの素敵な映画との出会いがあったことを喜びつつ、本年、2015年も期待に胸を躍らせて劇場に足を運べる幸せをたっぷりと噛みしめて、ゆきゆきます!